喪主は誰がなる?喪主の仕事や責任はなに?葬儀の負担は?

喪主の仕事

「喪主って誰がなるんだろう?」
「喪主って何をするの?どんな責任があるのか知りたい」
「喪主になって葬儀の負担が重くなるんじゃないかと不安だ」

この記事では、喪主に関する疑問や心配を解消するためにまとめました。喪主の役割や責任について詳しく説明し、葬儀の負担についても取り上げます。喪主になることへの不安や疑問を解消することができるように、お手伝いをしたいと思います。

目次

喪主は誰がなる?なにをする?

喪主

喪主は、故人の葬儀を主宰する役割を担う人です。

喪主は、故人の配偶者、長男、長女、または、故人の希望に応じて、他の親族が務めます。喪主の役割は、以下の通りです。

  • 葬儀の準備と運営
  • 弔問客への対応
  • 葬儀費用の負担
  • 法要の準備と運営

喪主は、故人と最も親密な関係にある人が務めることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。故人の希望に応じて、他の親族が喪主を務めることも可能です。

喪主は、葬儀という儀式を故人らしく、そして、故人の遺族に負担をかけないように執り行う責任があります。喪主は、故人を偲び、供養する大切な役割を担っています。

喪主になる人は誰

喪主は、故人を忌上げまで弔い、葬儀や法要などの全ての祭祀を執り行う責任者であり、外部からの弔意を受ける代表者でもあります。喪主を決めるにあたっては、以下のような優先順位があります。

  1. 故人の遺言で指名された人
  2. 故人の配偶者
  3. 故人の子供(長男、次男以降の直系の男性、長女、長女以降の直系の女性)
  4. 故人の両親
  5. 故人の兄弟姉妹
  6. 故人の血縁関係の深い方

喪主には、葬儀全体を取り仕切る役割があります。具体的には、葬儀の内容の取りまとめ、会葬者や僧侶への対応などが挙げられます。喪主は、故人の遺志を尊重し、故人を送り出すために心を込めて葬儀を執り行うことが求められます。

喪主を決める際の優先順位

喪主を決める際の優先順位について。

1.故人の遺言を最優先します。ただし、拒否することもできます

喪主を選ぶ時、もっとも優先すべきは故人の遺言です。故人が遺言で喪主を指定してある場合、それに従って喪主を決めます。遺言で喪主の指定がない場合は、次の順に決めるとよいでしょう。

なお、故人が遺言書などで血縁者以外の方を指名している場合、故人の遺言通りその人が喪主を担当するのがベターでしょう。

故人の遺言書で喪主として指名された場合でも、それをお断りすることは可能です。遺言書といえども、喪主の取り決めまで法的効力が及ぶものではありません。
喪主を務められない理由あるなら、はっきりと喪主をお断りすべきです。

2.配偶者が喪主を務める

遺言で喪主を指定していない場合、以前なら故人の後継者が喪主を務めていましたが、現在では、故人の配偶者が喪主を務めるのが一般的となっています。

このように、現在では、配偶者がいれば配偶者が喪主を務め、直系の子どもがいれば子どもが喪主を務めることがほとんどとなっています。

なお、喪主の役割に男性が優先するということはありません。男女の別よりも優先されるのは、血縁関係の近さです。

また、喪主に人数制限はありません。共同喪主として複数の人で喪主を務めることもあります。

3.配偶者の次は、血縁関係が優先します

配偶者が高齢、あるいは病気等の理由で喪主を務めることが困難な場合、血縁関係の深い方の順に喪主を務めることになります。

配偶者を除き、親族を血縁関係の深い順に並べると次のようになります。

1)長男 2)次男以降直系の男子 3)長女 4)長女以降直系の女子 5)故人の両親 6)故人の兄弟姉妹 となります。

4.知人や友人が喪主を務める

故人に配偶者や血縁者がいない場合があります。
その場合は、知人や友人が「友人代表」として、あるいは、入所していた介護施設の代表者などが「世話人代表」として喪主を務めることもあります。

喪主になることを辞退することはできますか?

喪主になることを辞退することは可能です。喪主の役割は重要であり、責任を伴うものですが、自身が喪主としての役割を果たすことが難しい場合や、精神的・身体的な負担が大きすぎる場合には、辞退することができます。

喪主を辞退する場合、以下の対処法があります。

  1. 代理人の指定: 自身が喪主としての役割を果たせない場合、代理人を指定することができます。代理人は、喪主の役割を代わりに担当し、葬儀の準備や進行を行います。
  2. 遺族や関係者との相談: 喪主を辞退する意向を遺族や関係者と相談し、協力を仰ぐことが重要です。一緒に解決策を見つけることで、円滑な葬儀の進行が図られます。

喪主を辞退する場合でも、遺族や関係者と協力し、葬儀の準備や進行を円滑に進めることが大切です。自身の状況や限界を理解し、適切な対応をすることが重要です。

喪主の責任と役割

喪主の役割と責任は以下のようなものです。

  1. 葬儀の主催者としての役割:喪主は葬儀の全体を取り仕切ります。具体的には、葬儀の計画や準備、会葬者の受け入れや案内、会場の手配などを行います。
  2. 遺族の代表としての役割:喪主は遺族を代表し、葬儀に関する様々な打ち合わせや判断、家族間の意見のまとめ役となります。また、故人の遺志や希望を尊重し、葬儀の内容を決定する責任もあります。
  3. 弔問客への対応:喪主は葬儀当日に弔問客を迎え、挨拶やお礼の言葉を述べる役割も担います。また、葬儀前後の時間には弔問客とのコミュニケーションを取り、故人への思いや感謝の気持ちを伝える責任もあります。
  4. 故人の最後の送り出し:喪主は故人を忌上げまで弔い、葬儀や法要などの全ての祭祀を執り行う責任者です。故人を心を込めて送り出し、故人の冥福を祈る役割も果たします。

喪主の役割は重要であり、故人や遺族にとって心の支えとなる存在です。喪主は故人の意思や遺志を尊重し、故人を敬いながら葬儀を執り行うことが求められます。

葬儀の主催者として喪主がすべきこと

喪主として葬儀の主催者となる場合、以下のようなことに注意しながら役割を果たす必要があります。

  1. 葬儀の計画と準備:葬儀の日程や場所、参列者の招待など、葬儀の全体的な計画を立てます。また、会場や飲食物の手配、葬儀に必要な道具や備品の準備も行います。
  2. 弔問者への対応:喪主は弔問者を迎える役割も担います。弔問者への案内や挨拶、お礼の言葉を述べることが求められます。また、弔問者とのコミュニケーションを取り、故人への思いや感謝の気持ちを伝える責任もあります。
  3. 葬儀の司会:葬儀の進行を司会する役割も喪主には求められます。参列者への挨拶や説明、法要や弔辞の進行などを行います。また、参列者の感情や雰囲気に配慮しながら葬儀を進めることも重要です。
  4. 故人の遺志の尊重:喪主は故人の遺志や希望を尊重し、葬儀の内容を決定する責任があります。故人が希望した形式や儀式を実現するために、遺族や関係者と協力して調整する必要があります。
  5. 法的手続きの管理:喪主は葬儀に関する法的手続きを管理する役割も担います。例えば、死亡届の提出や埋葬許可の申請など、関連する書類の準備や手続きを行います。

喪主としての役割は多岐にわたりますが、故人や遺族の思いを尊重し、葬儀を適切に執り行うことが求められます。また、喪主は遺族の代表としての責任も持ち、遺族や参列者への対応にも配慮しながら葬儀を進めることが重要です。

喪主が負担する葬儀費用について

喪主が負担する葬儀費用については、法律で決まっていないため、相続財産から負担することもあれば、喪主がひとりで負担することもあります。

一般的には、喪主が葬式代を全額負担することが多いですが、経済的な理由から負担が難しい場合もあります。

ただし、一人で抱え込むことはなく、解決する方法もあるため、専門家に相談することが望ましいです。

喪主が負担する葬儀費用の範囲

喪主が負担する葬儀費用の範囲は個別の状況や地域によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような費用が含まれることが多いです。

  1. 葬儀会場や斎場の使用料:葬儀や告別式を行うための会場や斎場の使用料が負担されることがあります。
  2. 弔花や供花の費用:故人への追悼の意を表すために用意される花や供物の費用が含まれることがあります。
  3. 棺や遺体の安置費用:故人の遺体を安置するための棺や霊柩車の費用が負担されることがあります。
  4. 弔問者への接待費用:葬儀に参列する弔問者への接待や飲食物の提供にかかる費用が含まれることがあります。
  5. 葬儀の手配費用:葬儀の手配や進行に関する費用が負担されることがあります。例えば、司会者や僧侶の費用、音楽演奏や映像の準備などが含まれます。
  6. 法要や追悼の費用:葬儀後の法要や追悼のための費用が負担されることがあります。

ただし、具体的な費用の範囲や金額は、葬儀の形式や地域の慣習、遺族の経済状況などによって異なる場合があります。喪主が負担する費用の範囲については、事前に葬儀社や専門家と相談し、具体的な費用の見積もりを取ることが重要です。

喪主が遺族として行うべきこと

喪主が遺族として行うべきことは以下の通りです。

  1. 葬儀の準備や手配に協力すること。
  2. 弔問客への接待や挨拶、お礼の言葉を述べること。
  3. 故人の遺志や希望を尊重し、葬儀の内容を決定すること。
  4. 葬儀の進行を司会する喪主をサポートすること。
  5. 葬儀後の法要や追悼のための手配や費用の管理をすること。
  6. 喪主が負担できない場合は、遺族や関係者と協力して費用を捻出すること。

喪主は遺族の代表として、故人を送り出すために様々な役割を担います。遺族は喪主をサポートし、葬儀を円滑に進めるために協力することが大切です。また、喪主が負担できない場合は、遺族や関係者と協力して費用を捻出することも必要です。

喪主が葬儀の準備をする際に注意すべきこと

喪主が葬儀の準備をする際に注意すべきことは以下の通りです。

  1. 遺志や希望の確認: 故人が生前に葬儀の形式や希望を伝えている場合、それを尊重し確認することが重要です。
  2. 葬儀の日程と場所の決定: 葬儀の日程や場所を遺族と相談し、決定します。参列者の都合や故人の意向を考慮しながら適切な日程と場所を選びましょう。
  3. 葬儀会社との打ち合わせ: 葬儀会社との打ち合わせを行い、葬儀の進行や必要な手続き、費用などについて詳細を確認しましょう。
  4. 参列者への連絡: 故人の親族や友人、知人などに葬儀の日程や場所を連絡し、参列を依頼します。参列者への案内や交通手段の提供なども考慮しましょう。
  5. 弔問者への対応: 弔問者への接待や挨拶、お礼の言葉を述べることが求められます。参列者への感謝の気持ちを伝えるために、丁寧な対応を心がけましょう。
  6. 葬儀の進行のサポート: 喪主が葬儀の進行を司会する場合、喪主をサポートする役割を果たします。進行の流れやスケジュールを把握し、円滑な葬儀の進行をサポートしましょう。
  7. 法的手続きの管理: 死亡届の提出や埋葬許可の申請など、関連する法的手続きを適切に管理しましょう。
  8. 葬儀後の法要や追悼の手配: 葬儀後の法要や追悼のための手配や費用の管理を行います。故人の遺志や家族の希望に基づいて、適切な形で追悼の場を設けましょう。

これらの注意点を踏まえながら、喪主は遺族と協力し、故人を送り出すための葬儀の準備を進めることが重要です。

喪主が葬儀で行う挨拶の例文

喪主が葬儀で行う挨拶の例文は以下のようなものがあります。

  1. 自己紹介(故人との関係性を述べる)
    「私は故人の妻であり、この度は故人を送るために皆様にお集まりいただき、ありがとうございます。」
  2. 参列へのお礼
    「故人が亡くなったことで、多くの方々にお集まりいただき、心より感謝申し上げます。」
  3. 故人が生前に受けた厚意へのお礼
    「故人は生前、多くの方々から温かいお心遣いをいただきました。その厚意に心より感謝申し上げます。」
  4. 故人の人柄が伝わるエピソード
    「故人はいつも明るく、周りを笑顔にすることができる素晴らしい人でした。私たち家族にとって、彼はかけがえのない存在です。」
  5. 遺族への力添えなど、今後のお願い
    「故人を送るにあたり、多くの方々にお力添えいただきましたこと、心より感謝申し上げます。今後も、故人の思い出を大切にし、家族一同で前を向いて生きていきたいと思います。」

喪主が行う挨拶は、故人や遺族の気持ちを代表するものであり、参列者に対して感謝の気持ちを伝えることが重要です。また、故人の人柄や思い出を振り返り、参列者と共有することで、故人を偲ぶ場としての葬儀をより意味のあるものにすることができます。

喪主として責任を持つべき手続き

喪主として責任を持つべき手続きは以下の通りです。

  1. 死亡届の提出: 故人の死亡届を提出する必要があります。死亡届は、故人の住民票がある役所で提出することができます。
  2. 葬儀の手配: 葬儀の手配をする必要があります。葬儀社に依頼する場合は、葬儀社との打ち合わせを行い、葬儀の進行や必要な手続き、費用などについて詳細を確認する必要があります。
  3. 喪主の決定: 喪主を決定する必要があります。喪主は、故人の配偶者や子供、親族などが務めることが一般的です。
  4. 参列者への連絡: 故人の親族や友人、知人などに葬儀の日程や場所を連絡し、参列を依頼する必要があります。
  5. 法的手続きの管理: 死亡届の提出や埋葬許可の申請など、関連する法的手続きを適切に管理する必要があります。
  6. 葬儀後の法要や追悼の手配: 葬儀後の法要や追悼のための手配や費用の管理を行う必要があります。

以上のように、喪主になるためには、故人の死亡届の提出や葬儀の手配、喪主の決定など、様々な手続きが必要です。また、法的手続きの管理や葬儀後の法要や追悼の手配など、葬儀後も喪主としての役割が求められます。

弔問を受ける、お礼の挨拶をする

喪主の大きな役割は、故人に代わって参列者への弔問に感謝し、さまざまな場面で挨拶することが挙げられます。

葬儀において、喪主は、動き回るのではなく、所定の位置に控え、故人の側に付き添うように立つようにします。喪主は故人の代理であるからです。

僧侶が到着した際は、代表として僧侶へのお礼や感謝の意を表明するなどの対応も必要になります。

<喪主が挨拶を求められる場面>

1. 通夜の終了時
2. 通夜振る舞いの席
3. 告別式の終了時
4. 精進落としの席

喪主の挨拶では、お通夜や葬儀への参列者にお礼を述べ、故人に対する生前のご厚意に対して感謝の意を表します。

各種手続き・返礼

喪主の仕事は、葬儀の準備段階だけでなく、葬儀後も続きます。葬儀の精算、遺品整理、相続手続きなども適宜おこないます。

さらに、葬儀から49日後には四十九日の法要をおこないます。こちらの準備を進めるとともに、忌明けに贈る香典返しも選んでおきます。

葬儀が終わると、公的手続きなどには「死後○日以内」など期間が決められているものもあるので、スケジュールの確認はきちんとしておきましょう。

公的な手続きが必要な書類は下記のとおりです。なお、これらの手続きの中には、葬儀社が代理でやってくれたり、身内のものができま

期限提出先
死亡届死後7日以内
(国外の場合は3ヵ月以内)
死亡地、本籍地、現住地
いずれかの市区町村
埋火葬許可申請書同上同上
埋火葬許可証火葬の前火葬場
埋葬許可証納骨時墓所、霊園の管理者

※ 死亡届は、提出の際に医師の死亡診断書もしくは死体検案書の添付があわせて必要になります。
※ 埋火葬許可申請書は火葬の前に必要ですので、忘れずに提出するようにしましょう。埋火葬許可申請書がないと火葬できません。

喪主が葬儀での参列者へのお礼状を書く際に気をつけるべきこと

喪主が葬儀での参列者へのお礼状を書く際に気をつけるべきことは以下の通りです。

  1. 早めに書くこと:葬儀後、できるだけ早めにお礼状を書くことが望ましいです。
  2. 故人の名前を最初に書くこと:お礼状の最初に故人の名前を書き、その後に参列者の名前を書くことが一般的です。
  3. お礼の気持ちを述べること:お礼状の中で、参列者に対してお礼の気持ちを述べることが大切です。参列していただいたことや、お悔やみの言葉などに対して感謝の気持ちを伝えましょう。
  4. 結びの言葉を添えること:お礼状の最後に、結びの言葉を添えることが望ましいです。例えば、「今後も故人を偲び、大切に思い出していただけるよう、家族一同励んでまいります」といった言葉が挙げられます。
  5. 手書きで書くこと:お礼状は手書きで書くことが一般的です。文字が汚くても、手書きで書くことで、参列者に対するお礼の気持ちがより伝わります。

以上のように、お礼状を書く際には、参列者に対する感謝の気持ちを丁寧に伝えることが大切です。手書きで早めに書くことで、参列者に対するお礼の気持ちをしっかりと伝えましょう。


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喪主の仕事や責任、葬儀の負担:まとめ

喪主は故人の葬儀や後事を取り仕切る重要な役割を担います。喪主の選出は文化や習慣により異なりますが、一般的には配偶者や近親者が選ばれることが多いです。

喪主の仕事には、葬儀の準備や執り行い、参列者の案内やお世話、告別式の司会などが含まれます。また、喪主は故人の代表として感謝の気持ちを伝えたり、遺族の支えとなったりする役割もあります。

しかし、葬儀の負担は一人で背負う必要はありません。家族や友人、葬儀社などのサポートがありますので、頼りにすることが大切です。

喪主としての責任を果たしつつ、心身のケアも忘れずに行いましょう。喪主の役割は大変ですが、大切な方への最後のお世話として、一つずつ着実に進めていくことが大切です。



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